日本国内にいる蜂は主にミツバチ・アシナガバチ・スズメバチに分類できるといえます。この3種類がそれぞれ違った生態を持っており、性格もずいぶんと違います。中でも危険な種類がスズメバチで、巨大なものでは5センチ近くにもなるものも存在ます。縄張り意識がとても強いので巣に近づくものに容赦なく攻撃してきます。 アシナガバチはスズメバチに比べればそこまで凶暴ではありません。しかし巣に近づくものを攻撃するという性格はスズメバチと同じであり注意が必要です。
ミツバチは上記の2種類に比べれば温厚で、あまり人を襲うことはありません。しかしながらとても巨大な蜂の巣を作るため、家の軒下などが三満みれになってしまうという被害が多く出ています。
※下の表は左右にスクロールできます。
スズメバチ | アシナガバチ | ミツバチ | |
---|---|---|---|
大きさ | 3〜4cm | 1.5〜2.5cm | 1cm前後 |
性格 | 凶暴 | やや荒い | おとなしい |
毒性 | 強い | やや強い | 弱い |
巣の形 | 球形・うろこ模様 | お椀型 | 板状 |
テレビのニュースなどで毎年蜂に刺されて亡くなるという話を聞いたりします。特にスズメバチによる死亡事故は毎年何例も報告されています。そのような事故が多いと蜂の持つ毒はよっぽど強いのではないかと思ってしまうのですが、蜂の毒は殺傷能力あるほど強くはなく、蜂に刺されて亡くなる原因のほとんどは「アナフィラキシーショック」というショック症状なのです。
人は一度体内に毒が入ると抗体をが作られます。その後同じ毒が入ってしまうとその抗体が過剰に反応してしまい、ショック症状を起こすのです。そのためスズメバチに刺されて亡くなってしまう人は刺されるのが2度目以降である可能性がとても高いのです。
このショック症状は発生してしまうと1分と経たないうちに呼吸困難やけいれんなどを起こし、急激な血圧低下により亡くなってしまうというのです。
スズメバチ、アシナガバチなどで毎年多くの方がショック症状で亡くなっています。蜂の巣を見かけたらなるべく近づかず、プロの蜂の巣駆除業者に依頼することをお勧めします。
鉢に刺されたらまずは刺された場所から離れましょう。近くに巣がある可能性があるからです。そのあとすぐに毒を体外に出さなけれっばいけません。蜂の針が残っていれば取り除き、強くつまむなどしてなるべく毒を外に排出しましょう。そのあとは水洗いなどをして冷やし、必ず病院へ行き診てもらいましょう。スズメバチなど毒性が強い蜂に刺された場合、翌日大きく腫れる場合がありますし、ショック症状を起こす可能性があります。
毎年蜂に刺されることによるショック症状で何人もの人が命を落としています。身近な生き物といっても安心せずに、刺された場合は迅速な対応と必ず病院へ行くことが何よりも大事なのです。
近年、ホームセンターやドラッグストアで蜂駆除専用のスプレーなどが売られています。もちろん蜂に対して効果はあるのですが、過信してはいけません。蜂が飛んでいるのを1匹見かけたのでスプレーで駆除するぐらいなら大丈夫なのですが、蜂がたくさんいる蜂の巣にスプレーをかけると怒った蜂たちは集団で襲ってくるのでとても危険です。
特にスズメバチはほかの種類の蜂に比べ薬品にも強く、巣に近づくものを容赦なく襲ってきます。また、蜂の飛ぶスピードはかなり速く人が走って逃げても簡単に追いつかれてしまいます。スズメバチに一度刺されると激痛から動けなくなり、そのあと大量のスズメバチに囲まれるという最悪のケースも起こりえます。
蜂駆除用のスプレーの効き目は確かにあるのですが、蜂の巣を見かけたらスプレーを過信せず、必ず蜂の巣駆除の専門家に依頼をしましょう。